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「声出せば日本変わる 住民投票初の原発阻止」 新潟県巻町元町長 笹口孝明さんインタビュー

【住民投票関連ニュース】東京新聞

「一票の力<下>声出せば日本変わる 住民投票初の原発阻止」

師走の潮風が枯れ野を駆け抜ける。新潟県旧巻町(現新潟市)の角海(かくみ)浜。「ここは東北電力の用地です」と記された立て看板が土地の歴史を物語る。
 「原発予定地でした。すべてここから始まった」。酒造会社社長の笹口孝明さん(65)が目前に広がる日本海を見つめた。人口三万人の町は一九九六年、全国で初めて住民投票を行い、原発建設計画に「ノー」を突きつけた。

 東北電力が七一年に公表した計画は、九四年に原発推進を掲げた町長が三選されると現実味を帯びた。「本当に皆、原発に賛成なのか」。疑問を感じた笹口さんは、商工業の経営者ら七人でグループを結成し、翌年、自前で住民投票を行うことにした。

 プレハブやカラオケボックスを投票所にし、投票用紙に偽造防止のすかしを入れた。しがらみの多い地で住民はマスクをし、夜に投票した。投票率は45%に達し、95%が反対した。
 それでも計画を進めようとした当時の町長は、リコール運動が起きて辞職。笹口さんが町長に当選し、あらためて条例に基づく住民投票で原発建設の是非を問うことにした。

 東北電力は頻繁にテレビのスポット広告を流し、原発推進を訴えた。一方で、原発に反対する無党派の女性や母親たちは住民投票音頭をつくり、投票を呼び掛ける街宣車で流した。
 九五年末に高速増殖原型炉「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故があったこともあり、住民たちは、自らのこととして原発問題を考えるようになっていた。毎日、戸別訪問などで山のように届く賛成・反対両派の折り込みチラシを読み比べ、シンポジウムでは専門家に鋭い質問を浴びせた。

 九六年八月、初の住民投票の投票率は88%に上り、反対が61%を占めた。計画は頓挫し、東北電力は二〇〇三年に断念した。
 市民団体の一員だった坂井恵子さん(58)は「原発推進の国策をひっくり返した。達成感は忘れない」。投票が終わった夜、ノートにつづった。<巻町から日本は変わる 政治不信の皆さん そっぽを向かず声を出してみることをおすすめします>
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 うねりは、その後全国に広がった。埼玉県北本市では今月十五日、JR高崎線の新駅建設の是非を問う住民投票で、反対票が過半数を占め、建設計画が白紙撤回された。
 「利点だけを強調する市の計画に住民が頭に来ていた」。市民グループ共同代表の平田正昭さん(69)は語る。市の負担は五十億円を超える。新駅は人口増加や活性化の起爆剤と位置づける市長自らが住民投票を提案した。

 だが、平田さんらは「医療や福祉が切り捨てられる」と感じた。複数の反対団体が一緒に真冬の街頭で投票を呼び掛けた。投票率は62%で二年前の市長選より8ポイント以上高かった。「若い人が投票した。今回ばかりは黙っていられないという人が多かった」
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 住民が原発建設を阻止した巻町に、3・11後、再び注目が高まっている。実話をもとにした映画は各地で上映会が開かれ、笹口さんも講演で飛び回る。

 「一票に込めた一つ一つの小さな勇気が大きな結果を生む。町の将来は皆で決める。それが大切」。そう言って見詰めた、当時の色あせた手帳。投票率88%の文字が誇らしげに輝いていた。 (横井武昭)

リンク元

http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/2014tochiji/list/CK2013123102000099.htm

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当会の賛同人でもある 笹口孝明さんのインタビュー記事です

2013年9月に開催したシンポジウム 「POWER TO THE PEOPLE ~住民投票のバトンをわたそう」にも
ご登壇いただきました。動画をこちらから見ることができます

巻町の原発住民投票をモデルにした映画「渡されたバトン」全国上映中

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